NFTの始め方~日本で人気のサービスやメリットを紹介
この記事の要約です♫
NFTの基礎知識から、国内の主要サービス、始め方、メリットとリスクまで。新しい投資対象として注目を集めるNFTについて、初心者にもわかりやすく解説します。NTTデータのAIが、NFT投資の魅力と可能性を徹底的に探ります。
こんにちは、フリーランスのDXコンサルタントをしている、まりかと申します。NFT(Non-Fungible Token)という言葉を耳にする機会が増えてきた昨今、皆さんはNFTについてどのようなイメージをお持ちでしょうか? 私自身、以前はAI・ブロックチェーンのベンチャー企業でマーケティング責任者(CMO)を務めていた経験から、NFTの可能性に強く惹かれています。
しかし、NFTは新しい技術であるがゆえに、初心者の方にとっては「何から始めたらいいの?」「日本で利用できるサービスは?」といった疑問も多いのではないでしょうか。そこで今回は、NFT投資に興味がある初心者の方に向けて、日本国内で人気のNFTサービスや始め方、そしてNFT投資のメリットについて、私の経験も交えながらわかりやすく解説していきたいと思います。
これからNFTを始めてみたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。それでは、早速始めていきましょう!
第一部:NFTとは何か? 基本的な仕組みと特徴を理解しよう
NFTの基本的な概念とは?
NFTとは、「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーン技術を活用したデジタル資産の一種です。NFTは、それぞれのトークンが固有の価値を持ち、互いに交換することができない点が特徴です。つまり、ひとつひとつのNFTが独自の価値を持っているため、他のNFTと区別されるのです。
この特性により、NFTはデジタルアートやゲームアイテム、音楽、動画など、さまざまなデジタルコンテンツの所有権を表すのに適しています。NFTを利用することで、デジタル資産の希少性や唯一性を証明し、その価値を保護することができるのです。
NFTの仕組みとブロックチェーン技術の関係
NFTは、ブロックチェーン技術を基盤に発行されます。ブロックチェーンとは、取引記録をネットワーク上で分散管理する技術のことで、暗号化により高いセキュリティを実現しています。NFTの場合、主にイーサリアムなどのブロックチェーン上で、ERC-721やERC-1155といった規格に基づいて発行されることが多いです。
これらの規格に準拠することで、NFTの所有権や譲渡履歴などの情報がブロックチェーン上に安全に記録されます。この仕組みにより、NFTの真正性や希少性が担保され、デジタル資産の価値を高めることができるのです。
NFTの主な特徴と利用用途
NFTの主な特徴は以下の通りです。
- 唯一性:それぞれのNFTが固有の価値を持ち、他のNFTと区別される
- 真正性:ブロックチェーン技術により、NFTの所有権や取引履歴が透明に管理される
- 互換性:同じ規格に基づいて発行されたNFTは、対応するプラットフォーム間で取引が可能
- 不変性:一度ブロックチェーン上に記録されたNFTの情報は、改ざんが極めて困難
これらの特徴を活かし、NFTはデジタルアートや音楽、ゲームアイテム、バーチャル不動産など、さまざまな分野で活用されています。また、NFTを利用したファンコミュニティの形成や、クリエイターの収益化支援など、新しい価値創出の手段としても注目されています。
NFTの基本的な概念や仕組み、特徴について理解を深めることは、NFT投資を始める上で非常に重要です。次の第二部では、日本国内で人気のNFTサービスについて詳しく見ていきましょう。
第二部:日本国内で人気のNFTサービス紹介
日本でもNFTへの関心が高まる中、国内では様々なNFTサービスが登場しています。ここでは、私が注目している日本の主要なNFTサービスをいくつかピックアップして紹介します。
1. Pixiv NFT β版
Pixivは、日本最大級のイラストコミュニケーションサービスとして知られていますが、2021年11月にNFTマーケットプレイス「Pixiv NFT β版」を開設しました。このサービスでは、Pixivに投稿されたイラストやマンガ、3Dモデルなどの作品をNFT化し、販売することができます。
クリエイターにとっては、自分の作品をNFTとして発行し、新たな収益化の機会を得られるメリットがあります。また、購入者は希少性の高い作品を手に入れられる上、作品の一部が二次創作に利用可能になるなど、特別な権利も得られるケースがあります。
2. Nanakusa
Nanakusaは、ドワンゴが運営するNFTマーケットプレイスで、2021年8月にサービスを開始しました。主に、イラストや音楽、書籍、写真など、さまざまなジャンルのデジタルコンテンツを取り扱っています。
Nanakusaの特徴は、高い信頼性とユーザビリティです。ドワンゴが運営するサービスということで、安心感があります。また、クレジットカードでの決済に対応しているため、暗号資産に不慣れな方でも利用しやすいのが魅力です。
3. Adam byGMO
Adam byGMOは、GMOインターネットグループが運営するNFTマーケットプレイスです。2021年8月のサービス開始以降、有名アーティストとのコラボレーションなど、話題性のある企画を次々と展開しています。
特に、『鬼滅の刃』などの人気アニメとコラボしたNFTの販売は大きな注目を集めました。また、Adam byGMOではNFTの二次流通市場も提供しているため、購入したNFTを他のユーザーに転売することも可能です。
4. Comistra
ComistraはKDDIが提供するNFTマーケットプレイスで、2022年3月にサービスを開始しました。主にマンガや小説、イラストなどの作品を取り扱っており、クリエイターの支援に力を入れているのが特徴です。
Comistraでは、作品のNFT化によって得られた収益の最大90%がクリエイターに還元されます。これにより、クリエイターがより多くの収入を得られる機会を提供し、創作活動を支援しています。
以上、日本国内で人気のNFTサービスを4つ紹介しました。それぞれのサービスには特色があるので、自分の目的や好みに合ったサービスを選ぶことが大切ですね。次の第三部では、NFTの始め方について解説していきます。
第三部:NFTの始め方 ~ 初心者でも簡単にスタートできる手順を解説
NFTに興味はあるけれど、「何から始めたらいいかわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、NFT投資を始めるための基本的な手順を、わかりやすく解説します。
ステップ1:NFTウォレットを用意する
NFTを購入・保管するには、まずNFTウォレットが必要です。NFTウォレットとは、NFTを保存するための専用のデジタルウォレットのことで、自分だけの秘密鍵で管理します。
おすすめのNFTウォレットとしては、「MetaMask(メタマスク)」が挙げられます。MetaMaskは、ブラウザの拡張機能やスマートフォンアプリとして提供されており、インストールも簡単です。また、多くのNFTマーケットプレイスに対応しているため、利便性が高いのが魅力です。
ステップ2:NFTウォレットに暗号資産を入金する
NFTを購入するには、ほとんどの場合、暗号資産での支払いが必要になります。そのため、NFTウォレットに暗号資産を入金しておく必要があります。
日本国内の暗号資産交換業者(取引所)で、イーサリアムなどの暗号資産を購入し、NFTウォレットのアドレスに送金しましょう。この際、送金手数料(ガス代)がかかることに注意が必要です。
ステップ3:NFTマーケットプレイスで作品を探す
NFTウォレットの準備ができたら、NFTマーケットプレイスで自分の好みに合う作品を探しましょう。前の部で紹介したような国内の主要なNFTサービスを利用するのがおすすめです。
マーケットプレイスでは、様々なカテゴリやクリエイターの作品が並んでいます。価格や希少性など、自分の条件に合う作品を見つけましょう。また、作品の詳細情報や取引履歴なども確認できるので、参考にしてください。
ステップ4:NFTを購入する
気に入った作品が見つかったら、購入手続きを進めます。ほとんどの場合、NFTウォレットを接続し、必要な暗号資産を支払うことで購入が完了します。
購入が完了すると、NFTはあなたのウォレットに転送されます。これで、あなたはNFTの所有者となり、作品の利用権や転売権を得ることができます。
NFTの始め方は、基本的にこの4つのステップで完了です。初めは慣れないこともあるかもしれませんが、一度手順を理解してしまえば、そう難しくはありません。大切なのは、自分に合ったサービスを選び、リスクを理解した上で、楽しみながら進めていくことです。
第四部:NFT投資のメリット ~ 魅力的な投資対象としてのNFT
NFTは、従来の投資対象とは異なる特徴を持っており、新しい投資の選択肢として注目を集めています。ここでは、NFT投資の主なメリットについて、私の経験も交えながら解説します。
1. 資産の多様化が図れる
まず、NFTは資産の多様化に役立ちます。株式や債券、不動産といった伝統的な投資対象とは異なる性質を持っているため、ポートフォリオに組み込むことでリスク分散が図れます。
私自身、以前は外資系証券会社でアナリストとして働いていた経験から、資産の多様化の重要性を実感しています。NFTは、デジタル経済の発展とともに価値が高まる可能性があり、投資対象として有望だと考えています。
2. 少額から投資できる
NFTは、少額から投資を始められるのも魅力の一つです。昨今のNFTマーケットプレイスの発展により、数千円から数万円程度の比較的安価なNFTも多数取り引きされています。
この点は、高額な投資が必要な美術品や不動産などとは異なります。投資初心者の方にとっても、NFTは取り組みやすい投資対象だと言えるでしょう。
3. コミュニティとのつながりが持てる
NFTを購入することで、そのNFTを中心とするコミュニティとのつながりが持てるのも、大きなメリットです。例えば、NFTホルダー限定のイベントに参加できたり、クリエイターとの交流の機会が得られたりします。
また、NFTを通じて同じ趣味や関心を持つ人々とのネットワークを築くことができます。これは、単なる投資を超えた、新しい形の価値とも言えるでしょう。
4. デジタル経済の発展とともに価値が高まる可能性がある
NFTは、デジタル経済の発展とともに、その価値が高まる可能性があります。ブロックチェーン技術の進歩や、メタバースの普及などにより、NFTの活用場面はさらに広がっていくと予想されます。
また、著名なアーティストやブランドとのコラボレーションなどを通じて、NFTの認知度や価値が向上することも期待できます。長期的な視点で見れば、NFTは有望な投資対象だと言えるでしょう。
以上、NFT投資の4つの主なメリットを紹介しました。もちろん、NFTは新しい投資対象であるがゆえ、リスクも存在します。価格変動が大きかったり、流動性が低かったりする点には注意が必要です。
しかし、その一方で、NFTはこれまでにない新しい投資の機会を提供してくれます。自分の興味や目的に合ったNFTを選び、長期的な視点を持って取り組むことが大切だと私は考えています。
よくある質問
Q1. NFTは本当に価値があるの?
NFTの価値は、そのNFTが表すデジタル資産の希少性や人気度、そしてコミュニティにおける評価などに依存します。中には、数百万円や数千万円で取り引きされるNFTもあります。
ただし、すべてのNFTに高い価値があるわけではありません。NFTの価値は、市場の需要と供給のバランスによって決まります。つまり、人気のあるNFTは価値が高くなる一方、そうでないNFTは価値が低くなる可能性があるのです。
NFTの価値を判断するには、そのNFTが持つ固有の特徴や、発行元の信頼性、市場での評価などを総合的に考慮する必要があります。
Q2. NFTは転売できるの?
多くの場合、NFTは転売が可能です。NFTの所有権は、ブロックチェーン上で管理されているため、所有者は自由にNFTを他の人に販売したり、譲渡したりすることができます。
実際に、NFTの二次流通市場は活発に機能しています。NFTマーケットプレイスには、他のユーザーから購入したNFTを転売するための機能が用意されていることが多いです。
ただし、NFTの転売による利益は、市場の需要と供給のバランスによって変動します。人気のあるNFTは高値で転売できる可能性がある一方、そうでないNFTは販売が難しいこともあります。
Q3. NFTの購入には、どのくらいの金額が必要?
NFTの価格は、そのNFTの人気度や希少性によって大きく異なります。安価なNFTであれば、数百円から数千円程度で購入できる場合もあります。一方、人気の高いNFTは、数十万円から数千万円の高額で取り引きされることもあります。
NFTの購入に必要な金額は、自分の予算や投資目的に合わせて決める必要があります。少額から始めて、徐々に投資額を増やしていくのも一つの方法です。
また、NFTの購入には、NFTの価格だけでなく、取引手数料(ガス代)も必要になります。手数料の金額は、ブロックチェーンのネットワーク状況によって変動するため、注意が必要です。
Q4. NFTの購入には、専門的な知識が必要?
NFTの購入に専門的な知識は必ずしも必要ありませんが、NFTやブロックチェーン技術に関する基本的な理解は持っておくことをおすすめします。
NFTの仕組みや特徴、リスクなどを理解した上で、自分の判断で投資を行うことが大切です。また、NFTマーケットプレイスの使い方やウォレットの管理方法など、実際の取引に必要な知識も身につけておくと良いでしょう。
ただし、最初からすべてを完璧に理解する必要はありません。基本的な知識を持った上で、実際にNFTを購入してみることで、徐々に理解を深めていくことができます。
Q5. NFTの購入には、どんなリスクがある?
NFTの購入には、以下のようなリスクが存在します。
- 価格変動リスク:NFTの価格は、市場の需要と供給のバランスによって大きく変動する可能性があります。購入したNFTの価値が下がるリスクがあります。
- 流動性リスク:NFTの市場規模はまだ小さく、購入したNFTを売却するための流動性が低い場合があります。
- 詐欺リスク:NFTマーケットプレイスには、詐欺的なプロジェクトや偽物のNFTが存在する可能性があります。信頼できるプロジェクトかどうかを見極める必要があります。
- 技術的リスク:NFTはブロックチェーン技術を基盤としているため、技術的な問題が発生する可能性があります。
これらのリスクを理解した上で、自分の判断で投資を行うことが重要です。投資額は自分が許容できる範囲内に留め、分散投資を心がけることをおすすめします。
以上、NFT投資に関するよくある質問を5つ取り上げました。NFTは新しい投資対象であるがゆえに、まだまだ理解が進んでいない部分もあります。
しかし、その一方で、NFTは今後のデジタル経済において大きな可能性を秘めていると私は考えています。基本的な知識を身につけ、自分なりの投資戦略を立てることで、NFTを上手に活用していくことができるでしょう。
はい、それでは最後に「まとめと感想」をお伝えしましょう。
まとめと感想
これまで、NFTの基本的な概念から始まり、日本国内の主要なNFTサービス、NFTの始め方、NFT投資のメリット、そしてよくある質問について見てきました。
NFTは、ブロックチェーン技術を活用した新しいデジタル資産の形態であり、アート、音楽、ゲームなど、さまざまな分野で活用されています。NFTの特徴である希少性や真正性、そして所有権の明確さは、これまでにないデジタル資産の価値を生み出しています。
日本国内でも、Pixiv NFTやNanakusa、Adam byGMOなど、大手企業が運営するNFTマーケットプレイスが登場し、NFTの普及が進んでいます。これらのサービスを利用することで、初心者でも比較的簡単にNFTを購入し、投資を始められるでしょう。
NFT投資のメリットとしては、資産の多様化や少額からの投資、コミュニティとのつながり、そしてデジタル経済の発展による価値の向上が挙げられます。一方で、価格変動リスクや流動性リスク、詐欺リスクなども存在するため、自己責任で取り組む必要があります。
私自身、AI・ブロックチェーンのベンチャー企業でマーケティング責任者を務めた経験から、NFTの可能性には大きな期待を寄せています。デジタル経済が発展する中で、NFTはこれまでにない価値を生み出し、新たな経済圏を形成していくことでしょう。
ただし、NFTはまだ発展途上の技術であり、投資対象としてのリスクも存在します。NFTに興味を持った方は、まずは基本的な知識を身につけ、少額から投資を始めてみることをおすすめします。そして、長期的な視点を持ち、自分なりの投資戦略を立てることが大切だと考えています。
NFTは、これからの時代を象徴する新しい投資対象であり、チャンスでもあります。ぜひ、自分なりのアプローチで、NFTの世界を探求してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。NFTの世界が、皆さんにとって実りあるものになることを心より願っています。